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2010年07月24日
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        今の美術業界を考える(その333)

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 瀬戸内国際芸術祭2010         2010年7月24日
 
 先週末に直島にいってきました。今回で4回目か5回目の訪問です。
 アートに興味があるという友人と、せっかくなので前夜祭とオープニング
 セレモニーに参加してきました。
 銀座柳画廊の社長は、所用があり参加できませんでしたが、私は子供の
 頃から‘お前は瀬戸内海の海賊の子孫なんだよ’といわれて育っております
 ので、瀬戸内海にいくとわくわくします。アートイベントが瀬戸内海である
 というのは、個人的にとても嬉しく思っておりますし、お手伝いできることは
 させていただこうという思いです。

 さて、友人と朝7時10分の新幹線に乗り込んで、わくわくしながら岡山に
 向かいました。今回のイベントは香川県の主催なので、香川に宿泊したかった
 のですが、満室のため岡山にホテルを取りました。普段から直島のホテルは
 満室であることが多いので、仕方がありません。不便なのが、この旅を楽しむ
 一つの要素なのですが、フェリーの乗り継ぎも悪いのです。けれどフェリーが
 とっても素敵です。社長には怒られるかもしれませんが、南フランスで
 ボート遊びをするのと同じくらい、瀬戸内海のフェリーは素敵です。やはり、
 瀬戸内海の海賊だと言われても仕方がないかもしれませんが、瀬戸内海の海が
 大好きなのです。この景色を見るだけで、直島に来てよかったと心から思います。
 瀬戸内海の景色を見て思うのは、自然に勝る芸術はないのではないかと思って
 います。どんなに素晴らしい芸術も、本物の自然が与えてくれる感動には
 かなわないと思っています。ただ、素晴らしい自然の景色が与えてくれる
 感動があるからこそ、絵画を見たときにその感動を思い出すきっかけを与えて
 くれるのだと思います。ですから、芸術を理解するには様々な多くの感動を
 実生活の中で経験することが大切で、芸術作品はそれらの感動を思いおこす
 ための鍵というか、入り口を誘うものだと思っています。

 そのように考えれば、瀬戸内海に住んでいる人たちは毎日素晴らしい景色に
 囲まれて生活しているので、あえてアートに触れなくても豊な生活をしている
 のだと思います。地元の方々が、直島の現代アートとの距離感をとるのが難しい
 という話を伺いましたが仕方がありません。都会の人たちとのコミュニケー
 ションをとることも、アートの一部なのかもしれません。
都会の人たちは精神的に病んでいる人が多いので
 現代アートを求めて直島にきて、本物の景色に癒されて帰っていくのだと
 思います。都会で現代アートに共鳴するのは簡単ですが、大自然の中で
 現代アートに触れることで、大切なものを思い出すのだと思います。
 福武さんと、北川フラムさんの壮大なアートの実験が始まったばかりですが
 周辺で瀬戸内海の支援者を増やす協力をしたいと思っています。
 
 

                    文責    野呂 洋子

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